800Ⅿについて、きょうのひと言!

陸上上達の秘訣

中・長距離というと、世間のイメージでは、とにかくキツい!だと思いますし、概ねそれで合っています。練習も、試合も、ダントツでキツい種目です。

 数あるスポーツの中で、変わってる人だと思われる陸上競技の中でも、
同じ陸上競技の仲間内でも変わってると思われるのがこの種目です。
ただ、キツいということは、中・長距離が最も自分自身を追い込むことができる種目です。

つまり、心技体で言うところの「心」の部分が最も鍛えられます。
 事実、中・長距離の選手は、現役時代はもちろん、活躍するフィールドが変わったとしても、粘り強く目標に向かっていけるような、精神力が強い人物が多いのが特徴です。

また、練習内容については、常に自分を限界まで追い込む練習が多く、
それによって地味な印象も受けますが、お正月になると、一気に華やかな競技になります。

そう、箱根駅伝です。この二日間だけは、メディアを賑わし、甲子園に匹敵する人気を誇ります。
地味だけど、精神の強さが問われる種目、それが中・長距離です。


間違いなく言えるのが、陸上競技の数ある種目の中で、最もキツいのは800Mです

無酸素運動有酸素運動が行われ、最初の200Mで最大乳酸閾値の70%に到達しラスト300Mでは乳酸漬けになった全身にムチ打って駆け抜けます

上記を踏まえると、練習では、スプリント力の上限を引き上げること乳酸を素早く分解すること乳酸に耐えられる身体を作ることがテーマとなります。

また、高校陸上であれば、予選、準決勝、決勝の3本を戦い抜く必要があるので、然るべきスタミナも必要です。

乳酸対策
としてオススメしたい練習法が、200Mのインターバル走です。

 設定タイムは、200Mの自己ベストからマイナス2~3秒インターバルは100M(時間にして、200Mを走った時間と同じ時間)でつなぎ、これを5本×3セット

例えば、200Mの自己ベストが25秒の選手であれば、200Mを27秒で走り、
インターバルの100Mを27秒でつなぎ、また200Mを27秒で走る、という具合です。

ポイントの練習に持って来れば、いい感じで追い込むことが出来ます。
そして、800Mの選手だからと言って、800Mの練習だけやっていてはいけません

400Mの選手と混じってスプリント力を伸ばしたり、長距離の練習を取り入れて、絶対的なスタミナをつけてこそ、
800Mというフィールド上の格闘技を制することができるのです