廣中璃梨佳が5000mでU20日本新

東京五輪標準突破!

12/7(土) 18:58配信

ベースボール・マガジン社WEB

 12月7日、山口県維新みらいふスタジアムで行われた日本実業団陸上競技連合女子記録会5000m(タイムレース3組)で、廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)が日本歴代5位、U20日本新記録となる15分05秒40をマークした。

 この記録は来年の東京五輪同種目参加標準記録(15分10秒00)を突破するもので、日本では今年のドーハ世界選手権5000m決勝で15分00秒01をマークした田中希実(豊田自動織機TC)に続き、2人目となった。

 廣中は11月27日の全日本実業女子駅伝(クイーンズ駅伝)で1区区間賞を取り、チームの優勝に貢献し、MVPに輝いていた。

◎女子5000m日本歴代5傑
1 14分53秒22
  福士加代子(ワコール)/2005年
2 15分00秒01
  田中 希実(トヨタ自動織機)/2019年
3 15分03秒67
  弘山 晴美(資生堂)/1998年
4 15分05秒37
  小林佑梨子(トヨタ自動織機)/2008年
5 15分05秒40
  廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ)/2019年

大久保さん

「スカーレット」で話題 女中“大久保さん”の素顔をTKO・木本武宏が明かす

 
 
週刊文春」編集部
 

 NHK連続テレビ小説「スカーレット」に出演中の女優・三林京子(68)。戸田恵梨香(31)が演じるヒロイン・川原喜美子に、下宿屋「荒木荘」で女中業のノウハウを厳しく教える「大久保さん」役として、その演技力が話題となっている。

 その三林の素顔を、共演するお笑いコンビ「TKO」の木本武宏(48)が明かす。

「今回、ちょうど衣装合わせの日に初めてお会いしたんですが、最初はやっぱり大御所なんで、ちょっと怖そうかなと思ってたんです。ところが会うなり、『ちょっと写真撮ろう』言うて、写真撮ってね。それで『これ載せていい?』って、すぐSNSに載せてくれて(笑)。本当ならこっちから頑張って打ち解ける努力をしなければいけないのに、三林さんの方から各キャストに話しかけてくださって、それでみんなどんどん仲良うなっていくんです。

 現場に自然に溶け込んで、そこにいらっしゃるという感じで、スタッフさんとかにも気をつかわさないんですよね。現場では収録時間が押すことがあっても、静かに座って待っていらっしゃる。準備が整ったら、『できたか。よっしゃいこか』って。かっこいいんですよ」

 役者としても、そのプロ根性に驚くという。

「ワンシーン撮り終わって、次のシーンに移るというとき、みんなスタジオの“たまり”にバーッと行ってワイワイ喋るんですけれど、三林さんはセットのなかから一切出てこないんですよ。きっと、ずっと役に入ったままなのをオフにされてない感じなのかなあって、僕はお見受けしてるんですけれど。で、その日の撮影が終わると、またみんなで楽しくワーッと喋ってくださる。こういう風に長年、お芝居に取り組んでこられたんだろうなっていう佇まい、オーラを感じますね」

三林京子© 文春オンライン 三林京子

 共演者の間では、羽野晶紀(51)の仕切りでLINEのグループも作られたというが、三林は積極的に使いこなしている。

「実は一番スタンプを使うのは三林さん。意外でしょ? こないだも溝端(淳平)君が『あさイチ』(NHK)に出演した際、『大久保さん役はちょっと怖いんですよー』と話したら、オンエア直後に『誰が怖いね~ん!』って、スタンプがダダダダって立て続けに送られてきた(笑)。よく送ってくるのが、『おばあちゃん』のスタンプ。おばあちゃんが『コラー!』とか『オ~ケ~』とか言うてたりするやつ。ほかにも(アニメの)ミニオンズのスタンプがお気に入りみたいで。LINEのやりとりを見せたいくらいで、その可愛らしさったらないですよ(笑)」

 10月31日発売の「週刊文春」では、伝統芸能の家に育った三林の家族関係や、女優としてのキャリアについて紹介する。

競歩 日本新

川野「予想外」日本新V五輪内定 競歩出会いも驚き

 
 
 
男子50キロ競歩で日本新記録で優勝し、両手を突き上げてフィニッシュする川野(撮影・上田悠太)© 日刊スポーツ新聞社 男子50キロ競歩日本新記録で優勝し、両手を突き上げてフィニッシュする川野(撮影・上田悠太)

 

<陸上:東京五輪代表選考会兼全日本競歩高畠大会>◇27日◇山形県高畠町日本陸連公認コース◇男子50キロほか

金メダルを期待される男子50キロ競歩で、衝撃的な日本新記録が誕生した。日本歴代2位の記録を持っていた川野将虎(21=東洋大)が3時間36分45秒で初優勝し、20年東京オリンピック(五輪)の代表に内定した。

今秋の世界選手権で金メダルを獲得した鈴木雄介(31=富士通)が持っていた従来の記録を2分22秒も更新。歩型違反の警告もなし。日本勢によるワンツーフィニッシュの夢も膨らむ、底知れぬポテンシャルを示した。

   ◇   ◇   ◇

両手を天に突き上げ、川野は夢のフィニッシュテープを切った。思い描き続けた東京五輪をつかんだ。「強い思いがあった。本当にうれしい」と笑った。中盤から後半まで丸尾と一騎打ち。揺さぶりに何度も耐え、丸尾の動きが鈍くなったのを感じ取った。42キロでスパートし、勝負を決めた。

タイムは驚異的だった。「予想外。自分でも驚いている」。3時間36分45秒は世界でも今季最高で歴代11位。従来の日本記録は鈴木が4月に樹立したもので、その鈴木は世界選手権で金メダルを獲得したから大きな価値を含む。歩型違反の警告がなかったのも、世界で通用する資質を備えることを意味する。自衛官の父公明さん(47)から受け継いだ長い手足と「天性」(酒井瑞穂コーチ)の接地時間の短さがスピードの理由。体幹強化で後半に背中が丸くなる悪癖も消え、骨盤位置など正しいフォームを持続できるようになった。

サプライズ? は競歩との出会いもだった。静岡・御殿場南高で入学後、初の大会で指導者から出場希望の種目を問われ、迷わず「5000メートル」と答えた。だが実際は「5000メートル競歩」にエントリーされていた。知ったのは直前。「3日」だけ練習して挑み、結果はブービーと1周差の断然の最下位。「もう2度とやらない」と思ったが、失格者が出て、まさかの県大会の出場権を獲得。「競歩をすれば足も速くなる」と諭されたこともあり、しぶしぶ練習をしてみると、記録が伸びた。週1回は御殿場の上り坂を30キロ歩くほど魅力に取りつかれた。

性格は負けず嫌い。公明さんは小学校低学年の頃を思い出す。「ムシキングのゲームで上級生に負けたら、すごく悔しそうに泣いてました」。ジャンルは違え、競歩も同じ。世界選手権は選考会で鈴木に敗れ、日本歴代2位のタイムも切符を逃したが、今度は記録も順位も文句なしだった。

東京五輪は「金メダルが第1目標」。まだ大学3年生。続く急激な成長には、余地が残る。【上田悠太】

○…3時間37分39秒の2位だった丸尾は、中盤の川野との並歩で、前にポジションを取ったことを悔いた。勝負の後半へ向け、脚を温存したかったが「引っ張ってしまった。無理やり下がればよかったかもしれない」。タイムでは従来の日本記録を上回ったが、東京五輪の内定は逃した。「悔しいというより、力が足りなかった。今の力は出し切った」と話した。

◆川野将虎(かわの・まさとら)1998年(平10)10月23日、宮崎・日向市生まれ。名前の由来は寅(とら)年生まれで「虎」の字が決まり、長尾景虎上杉謙信)と同じ「景虎」も有力候補となるが、最終的には「将虎」に。静岡・須走小では柔道を習い、須走中では卓球部で、シェークハンド。50キロ競歩は3度目で、2度目の挑戦だった4月の日本選手権は日本歴代2位(当時)の3時間39分24秒をマーク。20キロの自己記録も日本歴代3位となる1時間17分24秒。乃木坂46のファンで、推しは秋元真夏。178センチ、62キロ。