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試合前のトレーニング (1~2週間前)

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■疲れを残さない
試合前の期間にも練習はしますよね。大きな大会や重要な試合の 前になると、「アレをやり残している」「コレを完成させたい」 と普段よりもハードになることもしばしばです。しかし、この練 習の疲れを引きずっては、肝心な試合に悪影響を及ぼしかねませ ん。ピーキングの考え方では、心身ともに疲れを残さないことが 重要です。

1.練習
 結論から言いますと、短時間集中型の練習にし てください。反復練習を減らし、応用練習やチー ム練習をメインにして筋肉痛などを明日に残さ ない工夫が必要です。また、時間も普段の8割く らいの時間で負担を軽減させてください。ただ、 量は減らしても、質は下げてはいけません。

テー パリング(Tapering)という考え方がありまし て、これは、一定の期間、トレーニングの質も しくは量を落とすことによって、パフォーマン スの向上を意図するものなのですが、これによ ると、トレーニングの頻度や時間、つまりトレー ニングの量を減少させても、最大酸素摂取量は 維持されますが、トレーニング強度(トレーニ ングの質)を低くすると最大酸素摂取量や運動 能力は低下するそうです。つまり「調整期間」 イコール「楽な練習」ではダメだということで す。

2.睡眠
これは改めて言うことではないかもしれません が、よく寝てください。ただ時間だけを気にす るのではなく、試合の行われる時間帯に合わせ た睡眠時間帯にしてください。毎日午前3時から 正午まで寝ている人は睡眠時間としては十分で すが、午前中の試合には不向きです。生活習慣 を試合にあわせる必要があります。また、試合 前日に気持ちが高ぶって寝られない、という場 合は、深夜テレビなどを見るのではなく、目を つぶって横になっていてください。これだけで も疲労回復になります。

3.ストレッチ・アイシング
練習後のウォームダウンでストレッチを行うの は一般的ですが、アイシングを行っているプレー ヤーは少ないのではないでしょうか。アイシン グは疲労回復の促進や筋肉痛の予防に大きな効 果があります。
試合前の練習は休んだ方が良いのでしょうか。
それは無いです。
逆に普段通り練習をする必要があるのでしょうか。
それも無いです。
 
試合前に練習をしないと不安になる気持ちもわかります。
しかし、せっかく練習を重ねて試合に備えてしまっているのにも関わらず、疲労が残ったまま試合に出場することになります。

休んでしまうと疲労は抜けますが、体がなまってしまいます。
ちなみに余談ですが、一週間走らなければ体を戻すのに一か月かかると言われてます。

試合前の練習はなにが良いのでしょうか。
陸上用語では試合前日の練習を刺激とよく言います。
刺激とは試合に向けて筋肉に刺激を与えるということです。
栄養ドリンクを飲むようなものと思っていただけたらと思います。
体を活性化させるのです。
よく、砲丸投げの選手が投げる前に腕立て伏せをするのも筋肉に刺激を与え活性化させてるのです。

どのような練習が良いのでしょうか。
疲れも残らず、筋肉に刺激を与えられる練習が良いです。
練習の質を重視し、中ぐらいの強さが良いでしょう。
 
・ 短距離であれば200mを7割の力で2本程度をメイン練習に。
・中距離であれば400m7割の力+100m一本。
・長距離であれば1000m6割の力で一本または2000m6割で一本。