人の走りから学ぶ

 人の走りから学ぶ

1年生の走りで先ず注意することがあります。
それは足音をたてないと云う事です。
ほとんどの人はペタペタ、パタパタと音を立てて走ります。
足首にまだ必要な力が不足しているためでしょうか。
これが訓練者になるとヒタヒタと足音が変化してきます。
足音をたてない走りは、足首にそれなりの柔軟性が要求されます。
しかし、これこそが故障を起こさないための重要な事なのです。

持ちタイムの速い人は、それなりに良い走りをするものです。
走り(フォーム)の綺麗な秘訣の一つは走りの柔軟性です。
柔らかい走りのフォームは何処まで伸びるかの期待感を
   抱かせてくれます。

初心者の人はそうゆう走りの人を見つけたら良く観察することです。
走りのフォームはその人の身体的な特徴によって変わってきますが、
初心者の人は物真似からスタートして良いと思います。
そう云う意識が大事なのです。

人の走りを観察することから色々な事が学べます。
評論家になったつもりで観ると色々な欠点も見えてきます。
人の欠点が見えると、自分の欠点もわかります。

この観察はフォームだけでなく、レース運びまで観れたら
   大したものです。
勝者には勝つ理由があります。敗者には負ける理由があります。
観察力が身に付けば自分に置き換えてレースを学習することが 
  できます。

漠然と走るだけでは駄目です。頭を使わないと記録は伸びません。
脳を刺激すると運動能力は向上します。
陸上競技はただ走るだけではなく、観察力と、それを自分に
   取りこむ能力、焦りに負けない自分をコントロール
  出来能力等が不可欠です。
脳を刺激させると運動能力は伸びます。
その第1歩が人の走りからの学習です。