楽な走り 姿勢がカギ

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 ランニングを始めるにあたって、ただやみくもに走っても、無駄な力が入ったり、体の一部に負担がかかったりして、疲労やケガにつながります。体に無理なく、楽に走るコツを、シドニー五輪女子1万メートル代表で、チームミズノアスレティックでランニング教室の講師を務める高橋千恵美さん(40)に聞きました。

 まずは、走る姿勢に気をつけましょう。初心者は疲れてくると、腰が落ちてしまいがち。脚が回りにくくなり、余計にスピードが落ちてしまいます。高橋さんは「街中を走る時は、ガラス張りのビルを鏡代わりに使ってフォームを確認する」とアドバイスしています。
 さらに大事なのは、足裏全体で着地すること。足先から着地すると、アキレスけんやふくらはぎがすぐに張ってしまいます。「空き缶を踏みつぶすようなイメージ」で着地することを心がけましょう。

 走るというと、脚に意識が向きがちですが、腕振りも重要なポイントです。わきを締め、まっすぐ後ろに肘を引きましょう。腕振りがしっかりできれば脚が連動して自然と前に出てくるので、走りも軽くなります。

 準備も大切な要素の一つ。ウォーミングアップのストレッチは、たっぷり15分はかけて行いましょう。そうすれば体がスムーズに動き、軽く感じるはず。クールダウンはさ
らにじっくり20分はかけることで、故障のリスクは大きく軽減されます。
 ランニングを長く続けていくために、頑張りすぎに注意しましょう。最初は5キロ、または30分ぐらいを目安に、自分の体力に合わせて腹八分目ぐらいを心がける。一気に長い距離を走ろうとすると体への負担が大きいので、例えば午前中に5キロ、午後に5キロと分けて走るのもオススメです。