女子マラソン

 

 

谷本観月、過酷レースの中で7位入賞! 後輩の五輪内定に刺激…

 
スポーツ報知
 
女子マラソンで7位入賞を果たした谷本観月© スポーツ報知/報知新聞社 女子マラソンで7位入賞を果たした谷本観月

◆ドーハ世界陸上 第1日(27日)

 女子マラソンが行われ、谷本観月(天満屋)が2時間39分09秒で日本勢最高の7位に入った。同種目では、15年北京大会7位の伊藤舞以来、2大会ぶり。MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)出場権を持ちながら「日本代表になれるなら、目の前のチャンスをつかみたい」と世陸を選んだ24歳が、目標の入賞をつかんだ。

 異例の深夜帯となる、現地時間午後11時59分にスタート。海岸沿いの周回コースで行われた。スタート時の気温は32・7度、湿度は73・3%。WBGT(熱中症予防のために提案された指標)は「厳重警戒」相当の29・5度と、想定された通りの過酷な条件下となった。後方から安定したペースで粘りの走り。上位勢の棄権やペースダウンで徐々に順位を上げ、30キロ過ぎで入賞圏内の8位に浮上した。32キロでは7位に順位を上げた。

 MGCでは、所属の後輩の前田穂南が優勝。20年東京五輪代表に内定した。「現地で応援して、感動したし体が震えた」。出発前には「大丈夫ですよ」とハグして送り出してもらった。同所属に強い選手がいることは、練習から刺激になる。表彰台こそ届かなかったが、酷暑の中で確かな強さを示し、日本女子マラソンの意地を見せた。