6年ぶり出場の新谷「最初から全力で」 全国女子駅伝

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6年ぶりに全国女子駅伝に出場する新谷(右、京都市下京区)、第31回大会に千葉県アンカーを走った新谷 (2013年)



ロンドン五輪代表の新谷仁美(ナイキTOKYOTC)が、6年ぶりに都大路に戻ってくる。2014年に引退したが、1年前から再び走り出し、記録会や東日本女子駅伝で存在感を発揮している。11日、東京チームのメンバーとともに京都入り。「京都は日本で一番好きなまちで、パワースポット。みなさんの期待に応えたい」と鋭いまなざしで意気込みを語った。
 現在は東京を拠点に、ロンドン五輪800メートル代表の横田真人コーチのサポートを受けながら練習する。復帰した理由について「きっかけはなくて気分で戻ってきた。長い間が空いたけど、まだ走れるんだと思っている」と語った。

 昨年6月に3000メートルの記録会で復帰すると、11月の東日本女子駅伝で東京のアンカーを務め逆転優勝に貢献。12月には豪州の1万メートルのレースで31分32秒50をマークし、今年の世界選手権(カタール)の参加標準記録(31分50秒)を突破した。

 13年の世界選手権モスクワ大会1万メートルで5位入賞し、さらなる活躍が期待されながら、突然引退を表明した。競技を離れていた間は会社員として働き、陸上の試合もほとんど見なかったという。「中途半端な状態でやめたという思いがあるから、(いったん引退した)25歳の自分と決別したい。世界選手権のイメージを超える走りをしたい」と話す。

 30歳で迎える今大会は、3度区間賞に輝いているアンカーを走る。「一番評価されるのはチームの優勝。区間賞よりもごぼう抜きの方がインパクトがあるので、全部かっさらっていきたいというのはありますね。いつも通り最初から全力で走りたい。それが仕事なので」。強烈なプロ意識をのぞかせた。