追い風参考20秒36

元球児・鵜沢飛羽がサニブラ記録に迫る追い風参考20秒36

   
スポーツ報知

高校総体 ▽陸上(7日、沖縄・タピック県総ひやごんスタジアム)

 全国高校総体陸上男子200メートル決勝で、宮城・築館高2年の鵜沢飛羽(とわ)が20秒36で優勝。追い風2・1メートルで参考記録だが、2013年に京都・洛南の桐生祥秀(現・日本生命)がマークした大会記録(20秒66)を大幅に更新し、5日の100メートルに続く2冠を達成した。

 ゴールを駆け抜けると、鵜沢は「シャーッ!」と雄たけびを上げた。サニブラウン・ハキーム(現フロリダ大)の高校時代の記録(20秒34)にも迫る好タイム。わずかに追い風参考と分かると「ちょっと(風が)弱かったら良かった」と苦笑いしたが「力を出し切れた」と胸を張った。

 中学時代は元大リーガーのイチロー氏に憧れ、野球部の中堅手。返球の練習をしすぎて肘を壊し、高校から陸上に転向したが、毎日20~30本の坂道ダッシュで驚異的な成長を遂げた。「もっとすごい人はたくさんいる。まずは(追い風2メートル以内の)公認記録でこの記録を目指したい」と無欲を強調した。

 ◆鵜沢 飛羽(うざわ・とわ)2002年11月25日、宮城・大河原町生まれ。16歳。築館高1年から本格的に陸上を始め、18年福井国体少年B100メートル出場。自己ベストは100メートルが10秒45、200メートルは20秒94。181センチ、62キロ。家族は両親と妹2人。