上手に距離をおきながら付き合う方法!


嫌いな人と上手に距離を
おきながら付き合う方法!
なぜ人は嫌いな人のことばかり...
考えてしまうのか?
どうでもいい人に
振り回されない方法とは?
 
 
 
■ 職場のストレスの9割は人間関係の問題
 
 
今回のテーマは「 嫌いな人上手に付き合う方法 」です。精神科医の樺沢紫苑医師が人間関係に関する問題について非常に分かりやすく解説しています。ところであなたの職場には何らかしらのストレスがありますか?。
 
 
実は職場のストレスの9割は人間関係の問題といふうに言われていまして、こうした人間関係の問題が解決すれば、必然的に9割方の職場のストレスは解消されるわけです。
 
 
 
『 なぜ人は無理して人に合わせようとするのか? 』
 
 
しかし、そうはいっても仕事における人間関係は難しいですよね。職場には自分の好きな人もいれば、嫌いな人もいます。嫌な上司もいれば、優しい先輩もいます。しかし、いくら仕事のためとはいえ、一人一人にあわせていたら疲れてしまいます。
 
 
世の中には色々な人がいるわけですから、とんでもない人もいます。しかし、どんなに嫌いな人であっても、良好な関係を築かなければという思いから、無理して相手に合わせようとし、その結果として自分を見失ってしまい、色々なことに悩まされます。
 
 
 
 
■ なぜ人は人を好き・嫌いになるのか?
 
 
人は意識しなくても好き嫌いという判断を無意識のうちに下します。これは脳の仕組みがそうなっているからであって、感情がそうさせるわけではありません。
 
 
脳の「扁桃体(へんとうたい)」という部分があり、これは危険を察知する能力があります。危機的状況を迎えた時に瞬時で安全か安全でないかといった判断を行います。
 
 
例えば自分にとっての「敵」と街中で遭遇した場合、瞬時に対応できるようにするために「赤信号」を出す、「危険信号」を出すのが、扁桃体の大きな役割です。
 
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『 脳が好き嫌いを決める!? 』
 
 
扁桃体はそういった形で危険か安全かを判断するわけですが、実際には色々なものを判断しています。この仕組を理解することによって、ある程度コントロールできます。
 
 
例えば食事が目の前にだされたとき、扁桃体はこれが安全なのか危険なのか、過去の経験と照らしあわせて瞬時に判断します。その早さは0.0何秒の世界といわれています。ほとんど条件反射のレベルで判断を下します。
 
 
 
 
■ 人を嫌いになったときの脳の状態とは?
 
 
これが実は人間に対して当てはまりまして、人にあって、この人は自分にとって好ましい人なのか、あるいは嫌な人なのか、瞬間的に「扁桃体」が判断します。要するに好き嫌いの「レッテル」を脳が張っているわけです。
 
 
ですので、嫌いというレッテルを張ってしまう背景には、過去の嫌な経験から苦手な人の特徴や表情がどうとか、色々な特徴を捉えて嫌いという判断します。一度嫌いになると嫌な所が次から次へと目に入ります。このため余計に嫌いになります。
 
 
 
『 想いは相手に伝わる!? 』
 
 
そうなってしまうと、嫌いという思いが相手にも非言語的に伝わります。逆に自分好意的に思っていれば、相手には好意的な思いが伝わります。ですので、嫌いな想いは相手に伝わるので余計に人間関係が悪化することになるわけです。
 
 
そういうわけですから、「上司が大っ嫌い」と一度思ってしまったら、その想いが上司に伝わって、余計に関係がおかしくなります。だから辛いんですよね。
 
 
 
 
■ 一度人を嫌いになるとなぜ辛いのか?
 
 
ではどうやって上手く付き合っていけばいいのでしょうか?。職場では仕事上どうしても嫌いな人とも接しなければならないので、これが大きなストレスとなります。
 
 
ですので、嫌いな人に振り回されないために大切なことは、「普通」ということです。我々人間は好きか嫌いかで判断するわけですが、普通という判断基準を持つことによって、嫌いという想いに振り回せれなくて済みます。これだけでかなり心が軽くなります。
 
 
 
『 嫌い!という思いとどう付き合うべきか? 』
 
 
ですので、好きは好き、その中間に普通があって、嫌いは大っ嫌いとなります。ここでいう大っ嫌いのレベルは、口も聞きたく、顔も見たくない、会いたくないといった超「嫌い」です。それ以外のものは普通でいいとすれば、かなり心の負担が軽くなります。
 
 
また、ニュートラルという考え方も良いと思います。好きでも嫌いでもないといった曖昧な基準が合ったほうが楽です。
 
 
 
 
■ あなたの人生において本当に大切な人は極わずかだと知る
 
 
例えば何百人という人と接したとしても、深く交流するのは1割もいませんよね。実生活においては好きでも嫌いでもどうでもいい人がほとんどということです。
 
 
仮に職場で嫌いな人と仕事上毎日必ず一言二言言葉を交わさなくてはいけないとしても、人生においては「どうでもいい人」と無理なく考えることができます。ですので、ニュートラルに考えると、非常に楽になります。
 
 
好きでも嫌いでもない状態で人と接することができます。職場の人間関係が生涯続くものでもないですし、自分の人生にとって特別なものというわけでもありません。
 
 
 
 
■ どうでもいい人に振り回されないようにするには?
 
 
好き嫌いの二択だけで判断しようとすると、知らず知らずのうちになりふり構わず自分の人生において重要な位置を占めるような錯覚を起こしてしまうので注意しなければなりません。
 
 
こういう考え方はある程度訓練が必要となりますが、好き嫌いだけで判断してしまうのは、脳の古い部分であって、「扁桃体」というのは原始的なものなんです。
 
 
 
『 好きでも嫌いでもないニュートラルな考え方! 』
 
 
一方、「大脳皮質」という人間の脳の大部分として持つ部分は理性的な判断を下すことができます。そこでニュートラルに考えることにって扁桃で押し込めることができます。
 
 
そうすると自分の中にある古い価値観を手放すことができるので、この人は好きでも嫌いでもないよといった判断ができるようになります。最初は思うだけでいいです。次第にニュートラルに判断を下すことができるようになり、人間関係の問題は縮小します。