日本陸連強化委員長が交代

伊東氏辞任、後任に麻場氏

   
時事通信
 日本陸連は19日、東京都内で理事会を開き、伊東浩司強化委員長の辞任と、強化育成ディレクターを務めている麻場一徳氏の強化委員長就任を決めた。昨年8月のリオデジャネイロ五輪まで強化委員長を務めた麻場氏は再登板となる。伊東氏は理事も辞任した。

 伊東氏は2020年東京五輪を見据えた体制のトップとして、リオ五輪後から強化委員長に就任し、現在も任期を残していた。陸連の尾県貢専務理事によると、伊東氏は辞任理由として、教授を務める甲南大での業務も抱え両立が困難な点を挙げたほか、日本勢が8月の世界選手権で計3個のメダルを獲得し、一定の成果を挙げたことを区切りにしたいと説明したという。同専務理事は理事会後、「残念だが、彼の置かれている状況を鑑みたところ、やむなしという判断をした」と述べた。

 異例な形で強化委員長に復帰した麻場氏は「またやることになるとは想像がつかなかった。今の体制や施策を東京五輪までつないでいきたい」と抱負を述べた。