部活動指導

部活指導員を試行配置へ 京都の中学校5校


 中学校教員の多忙化の一因となっている部活動指導を軽減するため、京都市教育委員会は、顧問の教員に代わって指導や大会への引率ができる「部活動指導員」を10月初旬から計5校で試行的に実施することを決めた。本年度から国が制度化しており、本格導入に向けて検討する。28日の市議会代表質問で、在田正秀教育長が表明した。

 市教委ではすでに、非常勤講師や住民・学生を、部活動の顧問を補助する「外部コーチ」として学校に派遣しており、昨年度は56中学校115部に123人を延べ7771回派遣した。外部コーチは単独での指導や大会への引率ができず、1月に行った調査では、派遣された中学校の91%が「顧問の負担感の軽減につながった」などと肯定的に答えたが、「時間外勤務の縮減につながった」との回答は48%にとどまった。

 部活動指導員を試行実施するのは5校の計5部。すでに外部コーチに就いている非常勤講師計5人を対象とする。従来の勤務時間にそれぞれ週4~8時間上乗せして指導できるようにし、負担軽減の効果について検証する。

 部活動指導員は本年度、学校教育法施行規則改正で学校職員として位置づけられ、顧問もできるようになった