関東インカレ

桐生、200初V!追い風参考20秒46 100と合わせ短距離2冠…



◆陸上 関東学生対校選手権最終日(28日、神奈川・日産スタジアム

 陸上の関東学生対校選手権最終日が28日、神奈川・日産スタジアムで行われ、男子1部200メートル決勝で、リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダルの桐生祥秀(21)=東洋大4年=が20秒46(追い風2・9メートルで参考記録)で今大会同種目初V。100メートルと合わせて、2013年の山県亮太(24)=当時慶大、現セイコーホールディングス=以来の短距離2冠を飾った。「優勝は最低限。2位以下に大差をつけて勝ちたかった。それはまあまあできたかな」と2位の山下潤(筑波大2年)に0秒38差の圧勝に余裕の笑みを見せた。

 ただ、記録には満足していない。この日はリオ五輪男子400メートルリレーでともに銀メダルを勝ち取ったチームメートの中大OB飯塚翔太(25)=ミズノ=が関東学生陸上競技連盟特別賞受賞式のため来場。「飯塚さんの前で飯塚さんの日本学生記録(20秒21)を破りたかった」と苦笑い。追い風参考ながら京都・洛南高3年時に記録した自己ベスト(20秒41)に及ばなかったことについて「(コーナー部分の)前半は向かい風だったのでスピードが出なかった」と悔しがった。

 最後の関東学生対校選手権を終えた桐生は「この大会はみんなでワイワイやって運動会みたいな感じ。楽しかった」と感慨深い表情で話した。6月は欧州に遠征。チェコプラハ国際(5日)、イタリア・ローマダイヤモンドリーグ(8日)で日本人初の100メートル9秒台に挑む。