<陸上>高平が引退

 北京五輪リレーで銅 ジャマイカ処分が確定すれば日本は銀メダルに繰り上がる。



 2008年北京五輪の陸上男子400メートルリレーで第3走者として銅メダルを獲得した高平慎士(32)=富士通が24日、チームの公式ブログで、今夏限りでの現役引退を表明した。シーズン序盤に発表した理由について「残された時間を皆さんと楽しみ、1本でも多く楽しく走っている姿をお見せしたい」とコメントした。引退後、今年度中は会社に残るが、来年度以降は未定という。

 高平は北海道・旭川大高、順大の出身で、日本選手権の200メートルを5度制した。五輪は04年アテネから3大会連続出場。塚原直貴末続慎吾朝原宣治とともに獲得した北京五輪のメダルは陸上トラック種目で日本男子初の快挙だった。

 北京五輪の同リレーに関しては国際オリンピック委員会(IOC)が今年1月、優勝したジャマイカを第1走者のドーピング違反により失格にすると発表しており、処分が確定すれば日本は銀メダルに繰り上がる。