「出すなら今年だと思っている」

山県、日本人初の9秒台は「出すなら今年だと思っている」桐生とともに豪合宿へ出発




 
16年リオ五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルの山県亮太(24)=セイコーホールディングス=と桐生祥秀(21)=東洋大=が22日、オーストラリア・ゴールドコーストでの合宿へ成田空港から出発した。

 東洋大土江寛裕コーチ(42)の発案で、山県が東洋大春季合宿に参加する形で合同練習が実現した。山県は「今年の目標は日本選手権(6月)で優勝し、(ロンドン)世界陸上の準決勝で結果を出す。そしてリレーでリオを超えること」と宣言。桐生も「スピードをどれだけ上げられるか。冬場に見つけた課題をしっかり試したい。リオでは(100メートル)予選落ちだったけど、いい世陸にしたい」と見据えた。

 ロンドン世界陸上を限りに、100メートルと200メートルの世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)が現役引退を表明している。桐生は「まずは、同じ大会に出ないと始まらない。一緒に走っていいレースができるようにしたい」とうなずいた。

 日本勢初の9秒台突入も期待される2人。山県は「出すなら今年だと思っている。チャンスが年に何回あるか分からないが、いつでもいい準備をしておきたい」と力を込めた。2人の今季100メートル初戦は、3月11日にオーストラリア・キャンベラで開催される「サマー・オブ・アスレティクス グランプリ」となる見込み。