大阪国際女子マラソン

重友、5年ぶりの復活V!ロンドン世界選手権代表に名乗り/



大阪国際女子マラソン(29日、ヤンマースタジアム長居発着) 8月の陸上世界選手権(ロンドン)代表選考会を兼ねて行われ、ロンドン五輪代表の重友梨佐(29)=天満屋=が2時間24分21秒で5年ぶり2度目の優勝を果たし、代表に名乗りを上げた。(タイムは速報値)

 酸いも甘いもかみ分けてきた舞台で、重友が復活を遂げた。32キロ付近から先頭を走る堀江美里(29)=ノーリツ=との差を縮め始めると、35・5キロで追いつき一気に突き放した。

 2011年4月、ロンドンマラソンで初の42・195キロを走り、2時間31分28秒で24位。重友にとって、ほろ苦デビューとなった。12年大阪国際女子でマラソン初優勝を飾り、同年のロンドン五輪切符を獲得したが、2時間40分6秒で日本人最下位の79位。またも悔しい思いをして帰途についた。

 前回大会は終盤に失速して5位に終わり、優勝した福士加代子(34)=ワコール=に8分23秒も引き離された5位に終わり、2度目の五輪切符はつかめず。00年シドニー大会から続いていた天満屋の五輪代表派遣も途切れ、レース後は涙を抑えきれなかった。同3月に右かかとを負傷して、10月まで本格的な練習ができず。苦境を乗り越えて挑む5度目の浪速路だった。

 15年8月の世界選手権(北京)は14位に終わった。2020年東京五輪へ、重友のリベンジロードが幕を開けた。