銅の日本が銀か 毎日新聞版

<IOC>北京五輪ジャマイカ「金」剥奪 



 
◇陸上男子400リレー ボルトのチームメートが陽性反応

 国際オリンピック委員会(IOC)は25日、2008年北京五輪陸上男子400メートルリレーで優勝したジャマイカを失格処分にしたと発表した。100メートル、200メートルの世界記録保持者のウサイン・ボルト(30)を含むメンバー全員の金メダルが剥奪される。ボルトのチームメートだったネスタ・カーター(31)が北京五輪のドーピング再検査で陽性反応を示して失格となったため。処分が確定すれば、銅メダルだった日本が銀メダルに繰り上がることになる。

 再検査は、IOCが世界反ドーピング機関(WADA)と連携して実施。ジャマイカ・オリンピック委員会は昨年6月、再検査で陽性反応を示したことを公表していた。

 ボルトは北京五輪、12年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪と3大会連続でリレーを含めた短距離3冠を達成している。

 北京五輪陸上男子400メートルリレーでアンカーを務めた朝原宣治さんの話 僕らの記憶も、見ていた皆さんの感動も、あのレースの瞬間にある。僕たち選手は皆、一瞬のために生きているのに、そうでなくなるのは嫌だ。ドーピング違反を犯した選手への処罰を厳しくして、願わくは2020年東京五輪では不正を一切なくし、クリーンな大会にしてほしい。