ワコール、福士と若手で4年ぶり入賞へ 27日に実業団女子駅伝
心情的にはパナソニックを応援ですが…。
第36回全日本実業団対抗女子駅伝が27日、宮城県松島町文化観光交流館前から仙台市陸上競技場までの6区間42・195キロで行われ、17年連続24度目出場のワコールが4年ぶりの入賞を目指す。リオデジャネイロ五輪マラソン代表の福士加代子と若い選手たちの勢いがかみ合い、中盤区間で上位でたすきをつなげるかが鍵になる。
福士と樋口紀子(立命館宇治高-立命大出)以外は、入社1~3年の若いチーム。10月23日の予選会(福岡県)は11位で通過し、永山忠幸監督は「状態の良い選手が少ない中で出場権を取った。今はチーム状態は上がっている」と語る。
注目はルーキーの一山麻緒。予選会は1区で粘り、区間3位と力走した。本大会では起伏のある1区起用が予想され「積極的な走りでチームを引っ張りたい」と力強い。
チームは熊本・阿蘇での合宿後、西京極陸上競技場であった記録会の3000メートルに出場。19歳の田渕怜那と小指有未がともに自己新記録をマークした。約10秒更新した田渕は「夏に走れない時期があった分、チームに貢献したい」。
大黒柱の福士は最長区間3区(10・9キロ)の起用が濃厚で「楽しんで走りたい」と話す。若手には「だめだった時のことを考えて走ったら何も残らない。思い切っていかないと」とげきを飛ばす。
コースが宮城県に移って5回目。永山監督は、4区終了後はレースの変動が少なく順位を上げることが難しいと分析する。「上位に食い込むチャンスをものにしたい」と期待する。
■エントリー、佛大や立命大出身選手多く
大会には22チームが出場し、京滋関係の選手が多くエントリーしている。3年連続入賞し、初優勝を狙うヤマダ電機は佛大出身者が多くを占める。西原加純(宮津高-佛大出)をはじめ、20歳の筒井咲帆(乙訓高出)が伸び盛りだ。