桐生が復帰戦へ

 将来的なサニブラウンとの対戦にも闘志「勝ちます」

   

 
陸上男子100メートルで日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(19)=東洋大=が10日、右太もも裏の故障からの復帰戦となる日本学生対校選手権(11日開幕・長居陸上競技場)に向けて意気込みを語った。

 今年3月のテキサスリレー100メートルで追い風参考(3・3メートル)記録ながら桐生が9秒87をマークし、日本人初の公認9秒台は目前と思われた桐生だったが、5月末に右太もも裏肉離れを発症し、6月の日本選手権を欠場。世界選手権出場を逃した。「怪我をして世界選手権も出れず、テレビで見てたが、自分としてはあんまり楽しくなかった。来年にはリオ五輪がある。あと一回怪我したら終わりだと思ってる。まず怪我なく走り終えたい」と、話した。

 欠場中に男子短距離では高校2年生のサニブラウン・アブデル・ハキーム(16)=城西大城西高=が台頭。世界ユース2冠、世界選手権200メートルでの準決勝進出と話題をさらった。「僕が怪我をしている間に出てきたので、話したことがない」としつつ「走りが大きい」と、分析した。しかし、短距離界を引っ張ってきた自分だという意地もある。

 将来的なサニブラウンとの対戦について聞かれると「一緒に走って勝ちたい。勝ちます」と、ニヤリ。まず今大会に向け「楽しんで走って優勝を狙いたい。また、この記者さんたちが2~3倍になるぐらい活躍したい」と、力を込めた。